あ〜る〜晴れた ひ〜る〜さがり。

　・・・なんかもう何を書こうと思ったのかわかんなくなってしまったよ。

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)

　バイト先で買って、帰りにバスにゴトゴト揺られながら読んでいたら途端に鬱になった。
　これは間違いなく今年いちばん暗くなれる作品。救いようのない展開に読んでて色々やるせなくなる。
　どっかの陰湿ないじめを扱った作品とかどうでもよくなってくるよ、ほんとに。

　舞台は孤児院のもとに年に一回馬車が来て少女を一人連れて行く。その馬車は名家ブラッドハーレー家の馬車で、連れて行かれた少女はブラッドハーレーの養子としてお抱えの歌劇団で女優として活躍するという。馬車が来るたび誰が指名されるかで盛り上がる孤児院の子供たち。だが、夢と希望を胸に少女が馬車で連れて行かれる先は・・・硬く重たい門で閉ざされた刑務所。そこで少女の、無期懲役の囚人たちに慰み者にされる日々が始まるのだった・・・。

　で、その背景には刑務所の囚人が暴動を起こさないように毎年孤児院の子供を送り込むという法律が制定されており、その立案者にして全責任を負っているのがブラッドハーレー。そして囚人側にもそれ相応のリスクが付きまとっているが本人たちは気付いていないという設定も。ストーリーごとに視点が少女だったり囚人だったり看守だったり、はたまた選ばれた少女を妬む少女だったりと一方的な展開に持っていかないつくりが上手い。まぁ、どの話もラストはちゃんと狙って、必ずやり場のない悲壮感を残した終わり方をするわけですが。というか2つ目の話はリアルで鬱になる・・・バスの中で読んでてあのラストを見て体の力がどこかへ消えていくのがよくわかった。思わず「うわー」とか言っちゃって恥ずかしかったし。

　じつは無限の住人が好きだったりするので、ほんとはこの連載が始まった2年前の時点でエロティクスfを買って読もうかと思ってたのに、始まる号を間違えて気付いた頃には第2話・・・というわけで諦めて単行本待ちだったので素直に喜んだ自分。

　でも沙村作品なら「おひっこし」を薦める（ぇ

　そんなわけで、これ読んでてカイジもネウロもすっ飛ばしてしまった・・・。
　・・・買ってきたチエカジ聞きながら寝ますわ。職人の朝は早い。