Strange Strain Storage.

なんとなくゆるく復活

「ハイテンション」の特殊メイク解説がぶっちゃけすぎな件。


 




 「ハイテンション」のDVDを購入したのですが、本編よりも特殊メイク解説の方が強烈だったのですよ。
 まぁ、本編は映画館で観たからってのもあるのですが・・・(*1)。
 





 



 この人がこの映画の特殊メイクを担当した、ジャンネット・デ・ロッシ氏。
 自分はよく知らないのですが、「サンゲリア」「地獄の謝肉祭」などの特殊メイクを担当。
 残酷描写の多いホラー映画には欠かせないスゴい人らしいです。


 そして、目の前にあからさまにおいてあるリアルな首。
 きっとコレを使って傷の付け方などを熱く語ってくれるのでしょう。
 「ギミック!」で特殊メイクにちょっと興味を持ったりしている私には楽しみです。





 まずは自己紹介から始まります。特殊メイクに携わって44年。
 この方は3代目で、今は娘さんと一緒に仕事をしているんだとか。
 幼いころから父の仕事を見て、嫌々ながら始めたものの、
 メイクは女性のものだけでないとわかって興味が湧いてきて、そのまま続けているそうです。


 この時点で1分経過。ちなみに特典映像は計7分です。




 続いて彼は自分のかかわった映画について話しだします。どうやら「サンゲリア」のことのようです。

 そこで語られたのは、ゾンビにリアルさを出すために生きたウジ虫を役者の顔につけたというなかなか驚愕の逸話。


 腐った果物から取り出したウジ虫を鼻や口の周りに付けていったのだそうですが、そうしているうちに・・・、






 
 「2〜3匹 鼻の中に入ってしまった」



 工エェ(´д`)ェエ工




 それにしてもこのオヤジ、ノリノリである





 その後、出そうとしたけれどなかなか出なかったそうで、
 役者さんにどうなってるか聞かれてしらばっくれたそうです。

 「鼻からウジ虫が入ったなんて言えやしない」ってお前がやったんだろw




 ここで2分経過。やっと「ハイテンション」について話し出します。
 なんでも、映画自体の予算が少なかったものの、監督の作品にかける情熱を感じて仕事を引き受けたんだとか。


 続いて主演のセシル・ドゥ・フランスについて語りだすロッシ氏。
 彼女がこの作品に全身全霊を捧げていてすばらしい女優であると熱っぽく語ります。



 と、ここで4分半。つまり半分切りました。
 ここからようやくこの作品の特殊メイクの話になります。




 チェーンソーのシーンでは、飛び散った肉を表現するために肉片をガラスに投げつけたりだとか、
 喉を掻き切るシーンでは、あらかじめ付けた傷口を隠してあるダミーの喉を用意してそれを切ったりだとか、
 殺人鬼の顔には145もの傷をつけただとか、なかなか興味深い話をしてくれます。




 しかし、肝心の解説はものの1分程度で終了してしまい、なぜか自分の仕事のスタンスについての話へ。
 横の首、置いてけぼり。


 そしてしまいには監督の批評をしだす始末。


 ヴィスコンティは古典的な監督、デヴィッド・リンチは正気でない監督。
 褒めてるのか貶してるのかわかりません。
 そんな中、この作品の監督であるアレクサンドル・アジャは「情熱的な監督」。
 ちゃんとヨイショも忘れません。
 その他、ベルトルッチフェリーニもよかったようですよ。





 



 しかしよく見ると顔が真っ赤です。もしかして酔っ払ってるんじゃないでしょうか




 その後も、ジョン・アヴネットはひらめきのあるアメリカ人、ミック・デイヴィスも情熱的な監督であると、
 「特殊メイク解説」の枠の中で解説以上の時間を使って監督の批評を「情熱的に」語るロッシ氏。
 観てる人はこんな話にあまり興味はないのですw




 最後に、監督から情熱を感じないと仕事を引き受けないと語るロッシ氏。
 もし魅力を感じなかったら、引き受けないで・・・





 




 やっぱ酔ってるってwww






 そして、結局最後まで使われることのなかった横の首。
 険しい表情がどこか哀愁を感じさせるように見えませんか。
 そうですか見えませんか。さようなら。




 

*1:たしかに首が飛ぶシーンやら傷から血が噴出すシーンやらが追加されてましたが・・・そこまで怖くなかったので(ぉ