新番いろいろ。Part.Ⅳ

　「夢使い」

　…もう少し原作を再現して欲しかった。

　ストーリーは完全オリジナルになると聞いていたので、原作ほどエロティックで不思議な世界を期待してはいなかったのですが、雰囲気は原作ぽくてその点は良かったと思う。ただ百合分がちょっとあった以外はそういう展開はなし。植芝理一のまんがはある意味異常ともいえる性癖を持つキャラが登場するところがウリのひとつであるだけに、これはやはり残念なところ。

　そして、あとは武器の問題。塔子は原作では戦闘機なのでまだしも、燐子の超電磁フリスビーくらいは再現して欲しかったな…。やっぱり頭がふたつに割れてフリスビーを飛ばすという攻撃方法がグロかったか。でも、OP映像を見る限りでは橘くんはバイザーを付けているように見えたので、原作どおりにエネルギーソードを使うのかな。あとはドリームサイクロンが出るかどうかで、この辺りは橘と三時花の登場待ちですね。。。

　ただ、心配のひとつだった燐子の声はそれほど問題ではなかったし、OP曲の雰囲気も作品にあっててなかなか良さげ。おもちゃ屋の看板と内装や町の風景、夢殿やマンダラなんかもきちんと再現されていたし（原作ような怒涛の描き込みがないですが…）、作品単体では原作の読む人を選ぶある種の「濃さ」を薄めていて、万人向けとしては面白いとは思います。

　…ただその「濃さ」が好きな自分には、やっぱりだいぶ物足りないんですけどねw

　あとED曲のアレンジが酒井ミキオでした。でも歌がダメすぎて…これこそ本当に勿体無い。

　そういえば明日は「ファイブスター物語」12巻発売日、ということで深夜3時ごろから既刊11冊を読み直してたのですが…徹夜して10時半頃まで読んでやっとすえぞう登場あたりまでしか読めなかったですわ。あの本は1冊の情報量がハンパなく多いので、真剣に読むと1冊1時間は平気でかかるからな…残りは今日の深夜に読み直すか。

　とりあえず自分はカイエン好きですよ。