Strange Strain Storage.

なんとなくゆるく復活

「死刑囚042(4)」(小手川ゆあ) ISBN:408876658X

死刑囚042 (4) (ヤングジャンプ・コミックス)


8ヶ月ぶりの新刊。死刑囚の田嶋良平は、死刑廃止に向けての政策の実験台として、脳の破壊活動を司る部位に彼の興奮が殺人を犯すほどに達すると爆発するチップを埋め込まれ、高校で用務員として奉仕活動をすることになる。あまり感情を表に出すことのなかった田嶋だったが、目の不自由な女子高生ゆめや、ゆめの点字をサポートするあやのと出会うことで、田嶋の心に少しずつ変化が訪れる。この巻では、田嶋と同じ刑務所に入れられていた男の妻が現れて、田嶋に夫の冤罪を証明する証人として出廷してもらいたいと言う。


読むたびに目が潤んできてしまうこの作品。この巻でも泣かせてくれます。けっこう重たくシリアスなテーマですが、個性的で魅力あふれるキャラクターの動きは読んでいて心地よく、読みやすくなっていながらもいろいろなことを考えさせられる作品です。とくに田嶋の心の動きが細かく描かれているのがいいです。田嶋の変化と同時に、心理学者でこの計画の責任者である椎名の変化にも注目です。

しかし今回はエラい分厚いですな・・・272頁。最近は分厚いのが流行ってるのかしら。